歩道の段差

今、中国に来ている。歩道には点字ブロックが埋め込まれている。しかし、歩道は店の軒先のように利用されており、点字ブロックに沿って歩いたら、間違いなく物にぶち当たる。そして、歩道上の段差も結構ある。車椅子での走行はかなり大変だなと思っていたけれど、ここ中国には自転車道がある。ここは車道同様平らだ。自転車も電動バイクも無茶な走り方をしていないようだ。歩道を走る自転車を逆に見たことがない。現実的に走れない。交差点毎に明らかな段差があるからだ。自転車道を人が歩くことも日常的に行われている。そのことで文句を言う人もいない。しかし、ドイツでは自転車道上を人が歩いていたら、自転車で走ってきた人に怒られることになる。なぜか?双方にとって危険だからだ。とはいうものの、慣れないうちは、無意識のうちに色付の歩道部分(自転車道)へ行ってしまう人が多いのも事実だ。ヨーロッパへ旅行する場合には、自転車にぶつかられて怪我しないように十分気をつけてもらいたい。とりわけ、ドイツの場合、人と自転車の接触事故が自転車道上で起こった場合、自転車道を歩いていた人のほうが悪者になるので、特に注意してもらいたい!

中国で車椅子に対する歩道の整備は十分ではないが、自転車道を車椅子で走行すれば、かなり快適ではなかろうかと想像した。後ろから自動車がやって来ないという安心感がある自転車道が人と自転車と車の移動速度の違いにより生じる危険を吸収してくれているようだ。車が1台楽に走ることができるほどの自転車道の幅がある。これだけの幅があれば、お互いに譲り合いながら自転車が走っている限り、右に左に水の流れのように障害物を避けながら走ることができる。日本の道路事情を振り返ってみると、歩道の中途半端な傾斜により車椅子が車道側へ流されてしまう危険がある。