中国にいる。

今年の年末年始は中国の南通で過ごす。いくつか気がついたことを書いてみよう。

空港から街中までの高速道路とおぼしき道路脇のガードレールが薄い黄緑色だった。この色が何となく目に優しい。ガードレール外の木の葉の色に半分混じってしまっていて、見ようと思えばガードレールがあることがわかるけれど、気にしなければ街路樹の葉の色に混じって見えなくなる。

街の街路樹や公園の木の幹の部分が根元から1mくらいの高さまで白く塗られている。最初は、沿道の木々をみていたので、車を運転する人に何かを気づかせるためにあるのかと考えていた。しかし、公園内の木々も同じ様に白く塗られている。そこで訪ねてみると、防寒対策だということがわかった。

驚くことに、今僕がいてる周辺ではゴミが出ないようだ。20世帯ほどのマンションに準備されているゴミ箱の大きさが、やけに小さく感じる。日本で使っている大きなゴミ用ポリバケツ2つ半くらいの大きさか。どのくらいの頻度でゴミを出せるのか、聞いてみる必要がある。包装が少ないのが効いているかもしれない。

住宅地のど真ん中に幼稚園があったりする。毎朝、大音量で音楽を流している。近所迷惑にならないかと思うほどだが、自転車で走り回っている物売りなどが発する宣伝音よりは聞き心地が良いかもしれない。拡声器を使ってないのに響き渡る声で、なにやら言っている。

家の中でもコートを脱がない!というのはドラマなどで見て知っていたが、実際にそうなのだ。しかし、もし、多くの家庭で日本並みに暖房を入れることが当たり前な生活に変わっていくと、いったいどれほどのエネルギーを消費することになるだろうか?

昔ながらの暮らし方が既にエコな生活になっているのかもしれない。

バスに乗っていると、年寄りや子連れを見ると若者がさっと席を譲ろうとする。たまたまではなくて、何度もこういう光景を見ている。優先座席をわざわざ指定する必要がない。

ペットボトルの蓋の径が日本の物より大きい物がある。蓋を開け閉めしやすい。いや、この径がないと封切りできないかもしれない。

色の使われ方が日本とかなり違う。結構、赤色がよく使われている。真っ赤というよりすこしくすんだようでいてい艶のある赤色だ。日本だとこれほどに赤色が反乱していない。原色のコンビネーションが結構使われている。ドイツにいたときもよく原色のコンビネーションが使われていた。大陸色とでも呼べるのだろうか。日本ではむしろ、淡い色の組み合わせをよく見る。

かなりおおざっぱなところがある。ここのバス停には、時刻表がない。そのうち来るらしい。この番号系ならしょっちゅう来るとか、現地人でないとわからないところもある。ある意味、のんびりとした時間が流れているのかもしれない。

上海などの都会だと、全然違うと思う。

*樹木が地面から1mくらいまでの高さまで白く塗られている部分の説明は、僕が尋ねた人が言うには、「そう思った」からという意見が30日になってわかった。googleで調べてみると、いろんな説があるようだが、防寒対策というのはなかった...