ノートをとること

字の濃さと学力の関係2010-05-20 - newton_pandaの日記で、ふっと思い出したことがある。ひょっとすると・・・ と思い当たることは、ドイツでは学生達が往々にして万年筆を利用してノートをとっていたことだ。そう、万年筆なら、さらっと書いても、読める濃さの字が書ける。おまけに、消しゴムで消すということができないわけで、ノートをとるときも、間違えないように、しっかり板書された内容を読んで、ノートに書く。ごくごく当たり前のように万年筆で学生達がノートをとっていたが、ひょっとすると、そこにとても深い、学ぶ意志に関わってくる裏付けがあるのかも知れない。間違って写せば、間違った跡が残る。すなわち、自分でその時、注意しているか(していたか)がノートをとるときにフィードバックされる。間違った跡が残ることは学ぶ際にとても重要なのかも知れない。間違いを重ね、それを見直せるように記録が残れば、書き間違ったという記憶が呼び起こされ、その時、どんな風に間違ったのか考え直すことで、記憶のリフレッシュ効果も期待できる。 僕が指導している学生達は、間違いを消しゴムで消してしまい、間違った跡を残さずに、いかにも自分は正しく初めから書いていたように見えるメモをとっている。このあたりに、学習効果の差がでるような何かが隠されているのだろうか?